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バイオクライマティックデザインによる住宅設計のパターン・ランゲージ

7-3 空気の流れ

更新日:2022年1月10日

Air Flow


空気の流れをデザインします。


























*空気の流れの種類には、通風、換気などがあります。通風の目的は、外気を取り込み、涼しさを得ることであり、換気の目的は、原則として空気の圧力差を利用して入れ替えを行うことです。換気には、気圧差温度差を利用した自然換気、設備機器を用いた機械換気があります。


住宅の中の空気の流れを検討しています。


▼その状況において

空気の流れを考えずに設計すると、空気が停滞し、よどみが生じてしまうなど、快適な住環境を実現することができません。

なぜなら

・外部の空気が自然と入ってくるような開口部の配置や数を計画しないと、人が生活の中で排出する二酸化炭素などが少ない新鮮な外気に触れることができず、健康に配慮した住空間は実現しません。

・快適な部屋は新鮮な空気で満たされている必要があるため、室内の空気を新鮮な空気と入れ替えないと、快適な室内環境を実現できません。

・空調機などを効率よく使って、内部空気を対流・循環させ、室温や湿度のかたよりを平準化しないと、快適な温熱環境を実現できません。


▼そこで

適切な開口部の配置と、補助的な機械設備を使用することで、空気が自然に流れるような住宅を計画します。

例えば

・空気が通りやすい窓の配置をし、空気の通り道を考慮した平面・断面を持つ快適な住空間を計画します。

・在室者の二酸化炭素、水蒸気や臭気などの汚染物質、燃焼器具などからの一酸化炭素などを排気し、快適で健康的な部屋を実現します。

・サーキュレーターを用いて室内の空気を循環させ、室温のばらつきを解消し、快適な温熱環境を持つ住宅を計画します。


▼その結果

・建物周囲の圧力分布を考慮した開口部から、室内に新鮮な空気が入り、室内を通り抜けやすい住環境を実現します。

・定期的な空気の入れ替えにより、新鮮な空気のある健康的な住環境が生まれます。

・室内の温度ムラがない、快適な住環境を持つ住宅が実現します。

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